早朝というより、深夜に近い時間に目を覚まします。
そう、本日はボロブドゥール遺跡の個人ツアーの日です。
車1台、運転手とガイドという超贅沢な遊びです。
インドネシアそのものが、まだお金が全て物をいう様な社会ですので。
お金をツアーに掛ければ掛けるほど、優遇してもらえるのがミソ
どれだけ待っても、上客の方が先に良い場所でサンライズが見られる。
旦那が先に、同じツアー会社の現地手配で行って驚いていました。
3時起き、3時半出発。
ね・・・眠い。
暗闇の中を走るのですが、イスラム教徒さんたちは・・・もう活動中。
ラマダン中ですからね、日が昇ると食事が取れないので暗い内に朝食なんですよ。
って・・・(^.^;
正直、何だそりゃ。なんだけど、まあいいや。
予想通り、車寒い寒い。
寒いからって、冷房弱めて貰っても寒い。
止めて欲しいけど、暑いみたいなのでこれ以上言えない。
1時間ほどセダンで走って、ボロブドゥール遺跡の受付に到着。
すでに、団体ツアーの日本人なんかもきていて大混雑。
「座っていてください、受付してきますので」
ということで、私は楽々座って待ちます。
チケットにお茶チケットが付いているものと、懐中電灯を持ってきてくれました。
予告通り、ヒジャブ付けている私。
家のガイドさん、知り合いのガイドさんに遭遇。
「今日は珍しい、日本人のガイドじゃないの?」って聞かれて彼苦笑い。
「この人、日本人だって」
その方、私の顔をまじまじみて
「似合うね、確かに日本人だ。それ、買ったの?」
ですって^^;
すみませんね、思いっきり怪しい女で。ほらね、有る意味安全でしょ?これ。
真っ暗な中、敷地の管理人さんに付いていきぞろぞろ歩くのです。
真っ暗な中に、ほのかに大きな遺跡の影が見えます。
これが・・・ボロブドゥール遺跡なんだ。
イメージとしては、10階建ての巨大な建物みたい。
私が到着したときには、もう沢山の人が居たのに。
なぜか、最初に案内されて目の前が管理者。トップバッターよ、すげぇ。
暗いから、足元に気をつけくださいね。
といわれて、高い石の階段を延々と登ります。
正直言って、これ・・・キツイ。
どこかで休憩したいけど、頑張って登る。一番乗りしたい!
ぜーぜー、ひーひー、汗だくになってベストスポットに到着。
ヒジャブの中、汗だくで額に汗が滴ってきて風邪引きそうな気がしたので脱いじゃう。
真っ暗だから、ギョッとされずに済む内に脱ごう。
「今日は雲が低いから、朝日見えないかも知れませんね。
でも、今日は人が少ないです。ラマダンなので」
とのこと、そりゃそうだイスラム教と思われる人はほとんど居ないからな。
旦那の旅行の写真みたら、身動き取れないほど沢山居たけど・・・。
今日は、人がまばら。
少しずつ薄ら明るくなると、遠くからコーランの詠唱が聞こえてきて
背筋がゾッとするほど幻想的。
こりゃ、普通のデジカメじゃあ歯が立たないな。
と、自分のイチデジを弄り倒しまくり。
色々と設定を変更して、やっと当りを出す。
こりゃ、覚悟して望まないと明るくなるたびに設定出すの苦労するぞっと。
明るくなって来ると、皆・・・ざわざわし始めます。
こりゃ、本当に朝日見えないかも。
少し上に、雲の切れ目があるからそこを狙うか。
日の出と共に、パァアアア!!と光りが差し込む。
一斉に、皆撮影開始。
それ映るの?(^^??
私も、数打ちゃ当たるじゃないけど。
色々設定を変えて、沢山撮影してみた。
取りあえず、マイベストを乗せてみますね。
最も良い物は、コンテスト用なのでお蔵入りですけど。
日が昇ったら、今度は遺跡の見学。
この遺跡、火山の噴火や地震でバラバラな部分が多かったそうです。
それを、一つ一つ復元したそうです。
石の色が違う所は、復元したところ。
しかし、ほとんどは石が転がった状態からジグソーパズルの様につみあげたとか。
凄すぎる。
ジャングルの中から見ると、こんな感じ。
ああ・・・来て良かった。
私、遺跡系ってあまり感動しない人なんですけれど。
アンコールワットと、ボロブドゥールは良かったなぁ。
マノハラホテル(ここの遺跡の管理をしているホテル)に戻って、お茶券で一休み。
正直、これもうちょっと考えて作りません?有料なんだしってレベルでした(笑)
ガイドさんに「どうでしたか?」と聞かれて、暑苦しく感動を伝えました。
「帰りに、珈琲か紅茶の直売所が有りますけれど。興味無ければ飛ばします」
と、よく分かってるじゃないですか!
大喜びで、そこを抜いて貰いました。
旦那は、ジャコウネコ?の食べた珈琲豆を売っているお店に行ってお土産に
珈琲買ってきてくれましたけれどね(^▽^;
アタシを連れて行くのは損だと思ったんでしょうね!正解!!!!
関連遺跡をサラッと見て、ホテルに到着。
「明日私は空港までの送りは来ません、運転手だけ来ます。
運転手は日本語を話せませんので、失礼があったら許してやってください」
と、挨拶して帰って行った。
そうそう、明日の送迎は安い方にしてあるのでガイドさんは付いてこないのです。
戻ったら、まだ時間が早いので朝食ビュッフェやってるし。
食事に行ったら、また席を立ったら食事を片付けられるし。
同じ人間なのに、覚えていないのかよ!!って怒りつつ。
部屋に戻って仮眠。
ジョグジャカルタって、起こさないでっていう表示する物も無くて。
お掃除の人捕まえて「●●●●号室だけど、いまボロブドゥール遺跡から帰ってきたから
朝早かったので仮眠するから起こさないで!」と伝えて置きました。
「タオルの交換は?水はありますか?」
って聞いてくれるのはniceなんだけど、本当に入ってこないでね。
昼まで寝て、近くのショッピングモールに今日は出掛ける事に。
旦那に頼まれた、ホワイトイポー珈琲があるか見に行きます。
なぜか、マレーシア系の食べ物も流通しているのですよね~。
本当は、もう少し元気があれば別の遺跡にバスで行こうと思ったけど。
暑くて死にそうなので、辞めて・・・。
なぜか、バスの係員のお兄ちゃんたちを逆ナン(半分嘘)してだべったり。
飛行機とホテルの写真撮ったり。
ホテルのプールに行ったりして、ぼけーっと過ごしました。
明日は帰国するんだけど、一応疲れを引きずりたく無いので。
果物もスーパーで仕入れてきたし、時差や早朝出発なんかで身体ガタガタなので。
おやつ食べつつ、かなりグダグダしました。
そして、あっと言う間に日暮れ。
で、夜の街の雰囲気が好きな私は・・・またカメラもって出掛けるんだなぁ。
ドキドキしながら、写真撮るって悪趣味。
昨日の夜で、雰囲気も分かったし。
意外と、想像以上に治安は悪く無い事も判明したし。
今夜は写真撮影がメイン。
こんな感じで、交差点も素敵なんだな。
この日は、汁ものが食べたくて、食べたくて。
途中、ふらっと足つぼマッサージのお店に寄ってマッサージしてもらったから
かも知れませんが。なぜか、塩辛い汁物を欲していました。
でも、なぜか麺の気分じゃない。
こういうハッキリとした意志があるときって、海外は難しい。
正直マレーシアとか、タイとかならメニューわかるんだけど。
インドネシアは良く知らないのよ。お粥とか雑炊とか無いかな~と歩いていると。
怪しく、シート敷いてラーメンどんぶりみたいな物で食事する一団発見!!
しかも、レンゲつかって食べてるってことは!?米!!!
急いで走り寄ります。
移動屋台だったので、品切れ次第終了だからね。
机の上には、お出汁に使ったらしき骨がドーンと出ていて。
お客が突いて食べてる。
うわぁ・・・もう売り切れかも(><)
声を掛けたら「まだ1杯くらいなら大丈夫よ」というのでオーダー!
やったぁあああ!!!
出てきました!!汁物ご飯(爆笑)
何だろう・・・日本の食べ物に例えるなら。
ご飯に、和風ラーメン(蕎麦屋のラーメン)の汁に肉を入れて煮た物を掛けて。
上に、フライド玉ねぎや、葱、パクチー、なぜか湯むき?トマト。
ライムを添えたって感じかな?
ちょっと味は違うけど、イメージは醤油ラーメン。
これ、うまーーいい!!!
「まじ、これ美味しいんですけど!!」
って、一口食べて興奮気味にお店の方に話したら。
食べている人達が、こっちおいでよ話そう!って言ってくれて
一緒に座り込む変な外人。
この食べ物への愛を果てしなく語り合い、笑顔でバイバイしてきました(^^;
人間、美味しい物を真ん中に入れたら・・・。
言葉や人種が違っても、盛り上がれるなぁと毎回思う私です。
お腹も満たしたことだし。
ホテルに戻ります。
まだラマダン中なので、ホテルロビーではお茶やナツメヤシなどを無料提供しているのですが。
食べ散らかして消えるという客が多く。
まだまだ、文化的では無いのだなぁと思う私。
部屋に戻ると・・・。
取りあえず、眠る前に荷物のパッキングをしてしまわないとですね。
明日は、ジョグジャカルタから、飛行機でジャカルタに戻り。
ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港から、ANAで羽田に戻ります。
荷物つめながら・・・。
折角なので、見た目綺麗なお部屋の「日本人に向かない」所を撮影してみる。
見て驚きますよ。
ホテルの部屋は、本当はこんな感じ。
だから、旅行会社の写真やホテルの公式サイトの写真は宛にならないのですわ。
皆さん、前回のお部屋の写真と比べてみてくださいね。
同じ部屋で、撮影の方法を変更しただけです。
ね?古い建物だけに、経年劣化が激しいですよね。
壁や床にヒビが入っているのは、デフォなので気にしない。
トイレの便器の所も、綺麗に修繕しているけれど。
このパッキンみたいなのが剥がれると、水が吹き出すそうです。
お風呂のお湯が貯まらないのは、栓の大きさが違うから。
極めつけが、この不思議なスリッパ。
下が、ビーチサンダルみたいなので。上が紙?製で臭い。
等々、まあ面白いホテルでした。
ということで、早目に就寝です。
(続く)