ネパール旅行 その10

ネパールに来てから、夜間は危ないから出歩かない方が良いという
考え方を通してきましたが。
停電になってから外を見ると、全回書いた通り(笑)
停電しても、自家発電持っている商店なんかが電気が付いているし。
家の中が真っ暗でも、外はそれなりに薄闇程度で目が利く状態だったりするのか?

子供も大人も、お年寄りも全員が外に出て涼み始めます。
これは、次ぎに行った土地でも見られた風景です。

と言う訳で、我が家も部屋に居ても暑いし。
最低限の灯りしか付かないので、薄暗いので(^^;
停電が頻繁だと聞いて、持って来たヘッドライト持って外出する事にしました。

ホテルから出ると、予想以上に人が多くて苦笑い。
お祭りの夜みたいな感じになっていました。

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丁度この時間は、夜のお参りの時間らしく皆さん寺院に参拝してきている状態でして。
その人たちに合わせて、屋台も並んで営業を開始している状態。

お腹いっぱいですが、良い香りが辺りに漂っています。

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宗教音楽家の皆さんが、舞台に上がって演奏を始めていて。
目が慣れるまでは、何事か分からない状態でしたが。

暗闇の中で、油の灯火が灯った寺院に・・・人びとが次々とやってきて
お祈りを捧げる姿と、宗教音楽が重なって幻想的な雰囲気が醸し出されています。

音楽が気に入って、ずっと撮影してみました。
音を楽しみたい方は、どうぞ^^。

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さすがに、これが行われている間は・・・私たちは近づけません。
朝晩、必ず熱心にお参りするヒンズー教の皆さん。

さすが、別名「バドガオン」(信仰の街)と呼ばれているだけあるなぁ~と感心するばかり。
この土地が、見えない何かで守られている気がして幸福感にすら包まれる気になる瞬間です。

ただ、この寺院。
日本人的に言うと、少し不気味だったりします。
ヒンズーなんかは、生け贄をいう感覚が強いのでしょうね。
日中に撮影した写真には、多分何かの動物の腸と思われる物がお供えされているのが
見られました。日本だと、こんな事は無いと思うのですよ。

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生きた信仰(葬式仏教でない)というのはこういうことなのだろうなぁ~と感じたのでした。

その後、妙な空気の張り詰め具合に気がつき周りを見回して、耳を澄ました所。
帰り道の方向で、何か大音量で拡張器を使って叫んでいるのが聞こえます。

少し歩いて見ると、どうやら政治集会が始まった様子。
かなり興奮して、演説する人物。
そして、その演説に連動するように広がるざわめき!

海外で一番危険な状態です。
政治集会やデモという状態は、軽い興奮状態を招きますから。
これに出くわしたら、何があっても直ぐにその場を離れる事。

そして、速やかにホテルに戻る事。
これ、鉄則です!!!

大急ぎで、集会をしている所に行く人びとの群れをかき分けて
逆方向に向かいホテルに無事到着。

かなり、緊張したので脱力しました。
良かった、トラブルに巻き込まれなくて。

とてもレアな状況が見られましたが、旅行先でこういう物を出会う確率は
ゼロに近いと思っていただけにちょっとドキドキでした。

この日は、殆ど歩き通しで疲れ切っていましたので。
その後、かなり早い時間で・・・まだ外で子供が遊ぶ声が聞こえましたが就寝する事にしました。
明日は、1日スポットガイドをお願いしてあり。
専用車とガイドに来て貰って、ポカラに移動しつつ観光と買い物に行く事になっています。

翌朝、いつも通り4時ちょっと前に目が覚める私と旦那。
相変わらず、日本時間の6時に起床です。

昨日、遅くまで停電だったのか?
はたまた、集会のせいで皆夜更かしだったのか?

今朝は、日が昇ってきた頃になっても静かな状態。
昨日は歩き回るのを少し抑え気味にしていたので、今日は早朝の街の様子を色々と散策しつつ
撮影することにしました。この町、非常に治安は良い模様。

昨夜、雨がかなり降りました。
部屋に戻ってから、かなり激しい雨でした。
その時の天気予報はこんな感じでしたので^^;

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一雨あって、まだ地面が濡れていて・・・。
何となく、瑞々しい良い感じの景色になっています。

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元々、高地なので朝晩は涼しいのですが。
雨が降って、尚いっそう冷え込んでいます。
私たちも、綿入れの上着を着て歩きましたが・・・。
地元の方は、サリーの上にショールを巻いています。

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お花は、寺院へのお供え物用のお花の様です。

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朝は、こんな感じでどこを見てもお野菜や果物などを持った人びとが
座り込んでお店を開いています。

まだまだ、朝食の時間までは間があるので・・・。
ダンナがチャー(マサラティー)を飲みたいというので、昨日の揚げ物屋さんにレッツゴー。

あそこなら、朝早くから開いていると思われます。
行ってみると、朝早いだけあって店主が揚げ物をあげつつお客が集まってきている所でした。

早速、チャーを注文して。
一緒に食べようと、揚げたてのドーナッツみたいな物体を注文しました。

勿論、注文したら手でサーブしてくれます(笑)
基本、手づかみですからね(^^;

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チャーが出てくるのを待ちつつ、店内で熱々の揚げ物を頂きます。
この辺り、食べた皿は放置して出て行くのですが。
あまり、皿を回収しないので(^^;
皿、かなりテーブルの上に置きっぱなしになっています。
*注:写真は昨日の日中に撮影したもの*

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昨日と似たような雰囲気なのですが・・・何か違和感を感じて。
「???」と食べるのを中止して周りを見回します。

あっ!!

気がついて、左手を使うのを辞めました。
そうなのです、左手は不浄の手で・・・決して食事には使わないのです。

オジチャンたちも、右手で上から押さえるようにして千切って揚げ物を食べていました。
私は両手でもって、割るようにしてたべてしまったのです。

思わず集まる視線に「えへへへっ」と笑って左手をちょこんと顔の横に持ち上げて。
背中の後ろに回した瞬間、周りから笑いが起こりました。

オッチャンたち、大受け!
ほのぼのとした雰囲気の中で、チャー飲んでドーナッツもどきを食べて店を出ました。

後で調べて見ると「ドーナッツ」ではなく「シェル」という物らしいです。
実際は、ドーナッツもありまして。
甘い物がドーナッツ、甘く無い(ほんのり甘い)物がシェルというらしいですね(笑)

では、朝の風景の動画をどうぞ♪

まずは、お店が一番多く出ていた広場の辺り。一周回ってみました。

次ぎに、広場からホテルに戻るまでを撮影してみました。(というか撮影は両方ともダンナです♪)

そして、ホテルで朝食。
やっぱり・・・注文してから出てくるまでに50分近くかかりました(苦笑)
日本的な感覚では、海外では駄目ですねぇ~。

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まだ、雨が完全に上がって居らずポツポツしていたので・・・。
テラスにはテントが張られており、そちらでで食事をしました。

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トリップアドバイザーで、表彰されているそうですが・・・。
う~ん、そこまでかな?ってのが謎ですが。

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まあ、悪いホテルでは無かった気もします。

バクタブルが非常に気に入ってしまい、とても名残惜しい。
もう一歩きする事にして、お迎えの時間前に腹ごなしに出発。

先ほどと違って、もっと賑やかになってきています。

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早朝にズラッと並んでいた野菜売りさんたちは、既に撤収していて。
日中でも、並んでいる野菜売りさんくらいになっていました。

この国って不思議なのですが、ゴミ箱という物が無いみたいです。
全部、ゴミは道路に捨てる。

それを、野菜かすは野良なのか?飼い鳥なのか?分からないニワトリたちが食べる。

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ゴミは、朝晩・・・どこからともなくやってくるリアカーを押して
庭ぼうき見たいな物を持った一団が、綺麗に掃き清めていき道路の脇に固めていく。

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最後に、リアカーにゴミを乗せて何処かに消えていくのです。
だから、ゴミは回収されるまで道路の隅に置いておくみたいです(笑)
合理的なのか、非合理なのかよく分からないシステムですが・・・ゴミは少ないです。

最後まで行っていなかった場所を、少し歩くと。
学校に行く前に、自宅前でお祖父ちゃんに勉強を見て貰って居る兄弟が居ました。
私達を見て「写真撮ってよ!」と人なつこく話してくるので(^^;

写真を何枚か撮影してあげました。
といっても、送ってあげられないですが。

お祖父ちゃんにも、一緒に入りませんか?と誘ったのですが断られました(爆)

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「ねえねえ、お菓子頂戴。持ってない?」というので。
お祖父ちゃんみたら、あげても良い様なので・・・飴をプレゼントしました。
飴1つで大喜び、可愛いなぁ~。

しかし、やっぱりこの子たちの持っている教科書。
英語なのね・・・オバチャン凹みそうだわ。

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もう時間が無いので、手短に済ませてホテルに戻ります。
途中、手動ろくろを使って陶芸を作って居る方が居て珍しいのか観光客が
群がっていたので私も数枚撮影させて貰いました。

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ホテルの周辺は、焼き物を生業にしている人達が多いらしく。
こんな場所もありました。

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部屋に戻って、直ぐに出発です。

ロービーに、1日ガイドさんが迎えに来てくれる時間を見計らって降りて行きます。
ガイドは、専用車と通訳兼ガイドさん。
日本で、ネパールにメールして手配してお願いしました。

さあ、今日一日でネパールも最後です。
明日には、帰国の飛行機に乗ることになります。

今日の予定は、パシュパティナートと、ボダナート。
そして、アサン市場に、地元系大型スーパー。
この4つがメインです。

宿泊は、私がこだわって選んだ昔ながらのネワ族の家をユネスコが協力して修繕し
ホテルにしたという有名なホテル。
このホテルも楽しみです。

続きは、また今度。
今日はこの辺りで終わりにします。またお付き合いくださいね。

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ネパール旅行 その10 への8件のフィードバック

  1. piyohiyori のコメント:

    こんにちは!
    夜のお散歩、とっても幻想的な雰囲気ですね
    なかなか味わえるものではない雰囲気、楽しく見させていただきました!
    夜のお出かけは場所にもよりますが、勇気がいりますよね
    でも変なところに行かなければ、結構安全だったり

    朝市もいいですね
    新鮮なお野菜がたくさん並んで、おいしそう
    海外ではよくある風景ですが、なんで日本の日常にはないのでしょうね

    ドーナツの食べ方も、オッチャンに気に入られてよかったですね
    旅行客相手のお店以外では、その国の風習に従うと喜ばれますよね

    そして昨日のシューのスナックですが、不思議な食べ物ですね
    水に浸すところが、ちょっと???ぜんぜんわかりません!!
    味も全く想像がつきません~。おもしろすぎます
    豆のスナックの方が、なんか想像がつきます
    屋台で売っているものを食べるの、楽しいですよね
    いいな~(*^^*) 楽しそう~

    もうネパール最後の日になってしまうのですね
    旅行って何日もあるつもりでも、あっという間に終わってしまいますよね
    また続きを楽しみにしています

    • yuki のコメント:

      >piyohiyoriさん
      こんにちは!
      夜の散歩、本当に幻想的で素敵でした。
      雰囲気上手に伝わりましたでしょうか?良かったです(*^-^*)

      確かに、夜に出歩くにはしっかりと周囲を確認して可能かどうか
      厳しくチェックした上で、危険を感じたら直ぐに戻る。
      そう決めないと出て行けませんが、楽しい一面も多いですよね。
      やっぱり、夜の方が開放的です(苦笑)

      朝市は、どこに国に行っても見かけますよね。
      日本では、高山や能登が有った気がします。
      その国にしかない様な野菜や、日本と同じ野菜なのだけれど大きさや色が
      違ったりして。主婦としては買いたい衝動に駆られますが旅行先では
      我慢ですよね!

      そして、その国の風習は旅行前にしっかりと確認して出かけます。
      特に宗教色の強い国では、女が男より数段格下な国もあり。
      行動如何によっては、自らの命を危険に晒す事も有ると思うからです。
      (特にイスラムの国は難しいですよね・・・)

      ヒンズー国家は、比較的温和で外人にはかなり許容度があるのかしら?と
      ちょっと拍子抜けする感じでした。
      また、皆さん優しかったです。風習に従ったのが良かったのか?
      とても良くして貰いました♪

      そうそう、昨日のシュースナック不思議ですよね^^。
      私もてっきり甘い物と思ったのですが、塩辛い酸っぱいものでした。
      味の想像が付かないと思いますので、今から書く日記で少し紹介しますね。

      豆のスナックは、ある程度アジア諸国を旅行された方には分かりやすい
      お味だと思います。美味しかったですが、豆に米なので食事になる重いスナックでした(笑)

      旅行に行くと長い様で、あっという間なんですよね。
      今回の旅行、一番濃いのがバクタブルでした。
      最後までどうぞお付き合いください。
      ありがとうございました!

  2. kei のコメント:

    停電の街中、なんだか雰囲気あっていいわ~

    子供たち、学校では英語で授業しているんですね
    いいな、日本もそうだったら・・なんて思ってしまいます。^^;

    動画、歩きながらなのにぜんぜんぶれてませんね。

    • yuki のコメント:

      >keiさん
      こんにちは!
      停電中の街中、不思議に綺麗でした。
      完全に停電でなく、自家発電の灯りと寺院の灯籠の明かりが合わさって
      良い感じに見えるのが出て行って分かりました。

      子供たち、そうなんです!英語で授業しているみたいなのです。
      そりゃ、英語が達者になりますよね。
      いつから始まったのかしら?20代半ばから上の方は、そんなに英語が
      堪能ではなくて通じ無くてオーダー間違ったりしたのでその頃からでしょうか。
      本当に日本もそうして欲しいですよね、問題は教師でしょうか。
      人材を探すのが困難になりそうですね。

      動画、なかなか良いですよね!空間手ブレという物が付いている物にしました。
      これが売りでして、良い感じで試せて楽しかったです。

  3. ヤス のコメント:

    夜の姿をみると宗教の村っていうのがひしひしと感じられますね。
    そのそんな村でもいざこざはあるものなんですね~。
    mixiに最初に投稿されてた動画、このときのだったのですね。私てっきりバクタブルに入ってすぐの動画だと思ったのでこんなに簡単にホテルを見つけられるってすごい旦那様と崇めてました。(笑 
    日本人だったらやっちゃいますよね、両手使うの。海外じゃ食器も持ったりしないし。
    しかし笑いで乗り切るとはさすがyukiさん。(^^)
    しかしたぶん中国人、いいカメラ持ってるな。

    • yuki のコメント:

      >ヤスさん
      こんにちは!
      夜の方が、尚いっそ神秘的に見えますよね。

      いざこざでなくて、政治集会みたいでしたから(笑)
      ここの国、やっとクーデターの後の混乱から脱したばかりでして。
      なかなか、この手のはまだ危険みたいなのです。
      政治的な集まりには、近づかないのが一番です。

      あ、あの動画(^^;
      最初は、タクシーの運転手さんが連れて行ってくれたので迷わなかったのです。
      一度行けば、旦那は覚えますから。二度目は大丈夫でした。あはははっ。

      手の使い方は、どうしても習慣が出ますよね。
      そうそう、食器を持ったり。机の上に手を置いたり・・・なかなか難儀ですわ。
      笑いで乗り切れる雰囲気だったので、やっちゃいました。笑ってくれて良かったです。

      あ、アレ。よく分かりましたね。
      勿論、中国人です。中でも目を引いたのがNikonのD3持ってた人(^^;
      海外旅行まで三脚持ってくるかい!って突っ込み入れたくなりました。

  4. あらら のコメント:

    yukiさん、お帰りなさい。
    ネパールに行ってこられたのですね。
    そして、料理体験や収穫体験、乳搾りといろいろ体験されてきたのですね。
    自然はとても素敵ですね。
    しかし、街中は貧困、物乞い、カースト制度、問題がいっぱいありますね。
    ご主人がカースト制度がこの国の発展を阻害されていると言っていたと書かれていましたね。
    そうなんだと思います。
    ネパールのホテルで「和食もどき」が出るとは驚きました。
    私たち夫婦がエスニックな香辛料が苦手なんで、ネパール旅行は無理かな。
    yukiさんの画像を見て、ネパールを味わっています。

    • yuki のコメント:

      >あららさん
      こんにちは、ただいまです。

      そうなんです、ネパールに行って来ました。
      現地体験は、日本企業が作ったパーマカルチャーだから出来た事だと思います。
      自然が売りな国なので、本当は国立公園に行って象に乗ったりできるのですが。
      そちらは、パスしました。

      どうしても、まだ発展途上な国になりますので色々な問題が山積している様に思えました。
      まだ、奴隷もいるそうです。身売りとか・・・。
      カースト制度、未だ健在。国が廃止と、かなり前に宣言したようですがなかなか難しいみたいです。

      和食もどきは、日本人シェフを呼んで習ったそうですから。
      普段、コンビニ弁当や、レトルトや冷食をふんだんに使った食事や。
      お総菜など好きな方には、日本食そのものに感じると思います。

      エスニック香辛料が苦手な方向けに、今はどこに行っても西洋料理や日本食で
      ある程度金額を積めばずっと過ごせるみたいです。便利ですよね^^;
      きっと、多少の金額に目を瞑ればあららさんご夫婦でも出かけられると思います(笑)

      今は、義母様の事もあり長期旅行はご無理だと思いますが・・・。
      是非、視覚だけでもネパール旅行お付き合いくださいませ。ありがとうございました!

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