ネパール旅行　その５

お昼ご飯を終えて、土砂降りの中部屋に戻り外を眺める。
午前中は、雲は多少あるといっても良いお天気だったのに・・・。
本当に山の天気は変わりやすいのだなと、
しみじみと感じつつ雨音を聞いていました。

歩いて戻ってきて、汗びっしょりだったので取りあえず洗って干してあった
洗濯物を取り込んで置いたのですが。
この雨では乾きそうにないなぁ～。

写真は、少し晴れてきてから撮影したので明るいですが・・・。
しばらく標高が高い為、霧ではなく雲の中に土地全体が入ってしまい
窓を少し開けておくと霧より濃い白い物は入って来て苦笑いでした。

しばらくすると、雨も止み始めて。
お料理教室開始の３時前には、良いお天気に。

晴れると、ホテルの方はサーッと出てきて作業を開始します。
ここに来て感じた事、ネパールの方って働き者だなぁ～と言う事。

３時になり、台所へ向かうと
「まずは、畑で今から使う野菜を収穫しましょうか」
ということで、畑に案内されて自分で収穫です。

まず、指示されたのがカボチャの茎の先の部分２０cm程度を収穫。
えっ！と思ったのですが、こちらではカボチャの茎の先の柔らかい部分を食べるそうです。

そして、唐辛子。青い物を幾つか収穫しました。

そして青梗菜。

収穫写真は多少割愛して、全部でこのくらいの収穫です^^

台所へ戻って、エプロンを掛けて・・・さあ！お料理開始です♪

使い慣れない菜切り包丁に、四苦八苦(^^;
三徳ばかり使っていると、この手の物の使い勝手が分からないので
ノロノロ作業になってしまって恥ずかしいの何のって（笑）
長く主婦やってる割には、もろアウェイ感たっぷり。

まあ、楽しいから良いのですが。

野菜を切っている時に、なにやら足の裏に妙な痛みを感じて見ると・・・黒い妙な物が
足の裏に食いついています。しかも、私の足の裏血まみれ～。
「これ、何でしょう？」
と聞いたらヒルだよ！ヒル！

取って貰って、しばし呆然。

「ヒルは、ナメクジみたいな物だから塩をかけたら死にますよ」
というので、ダンナとチャクルさんで、楽しそうに塩をかけて退治してました(^^;

切り終わったら、今度はネパールカレーと付け合わせの作成。

調理場のお母ちゃんと、私が似ていて。
「お姉さんと妹に見えるよ！」
と後ろから笑い声と、声掛けがあり・・・思わず二人で笑ったりして。
きっと、実際に姉と妹くらいの年齢差なんでしょうね^^。

楽しい！楽しい！

しっかり、ネパールカレーの作り方を教わりました。
これなら、お家でも作れそう。

実は、インド人シェフに教わってインドカレーは本格的に作れる私。
ネパールのカレーがとてもシンプルで美味しくて、不思議に思っていたのですが・・・。
謎がこれで解けました♥

楽しい料理教室はあっという間に終了！
「このお料理は、お夕飯に戴きましょうね！」と言われて天にも昇る気持ち♪
ヒャッホー！今晩は、ネパール料理決定です（爆笑）

お礼を言ってから部屋に戻ろうとしたら・・・。
外から妙な音が聞こえてきます。

ビビビビビビビビッ！！ガガガガッ！！ブブブブブブブッ！！！！

物凄い音、何？何？何！！！！

外から、沢山の人の普通じゃない叫び声と誰かを呼ぶ声。
全員で、窓から外を眺めてしまいました。

幾つかの建物の向こう側でよく分からないのですが
「火事みたいです」とのこと。

物凄い煙りが上がって、騒然としてます。

皆さん、出て行ってしまって
「では、５時にお風呂で、６時に搾乳体験ですから」
と言われて・・・二人でぽつーんと残されてちょっと不安。

戻ってきた人に聞いたら、電線がショートして切れて煙りを上げているとのこと。
だから、電気に感電するような大きな音がしたのね。
「スミマセン、電線切れちゃったので今晩は停電です」
まあ、そうでしょうね(^^;強制停電なのは理解できますわ（笑）

取りあえず、お風呂までの時間が中途半端なのでお部屋でインターネットを
ちょこちょこやっていました。
外は相変わらず煙いし、騒然としているし。

ちなみに、こんな感じでネパールで契約した携帯電話が山の上でも使えていました。

白煙が収まった頃、あの騒ぎだったけれどお風呂に入れるのだろうか？
と、行ってみると全然問題無くお風呂に入れてびっくり。

しっかり、あの騒ぎの中でもお風呂を入れてくださったようでした。
予想以上にしっかりしているのですわ。

そして、お風呂上がりに搾乳見学に。
HPにも乗っていますが、水牛は神経質な為。見学のみです。
と有ったのですが、少人数だからなのか？実際に搾乳させて戴けるというので
チャレンジしてみました。

さて、お乳は出るでしょうか(^^)

力の入れ方次第で、分かると出るのですが・・・。
決められたバケツの中に入れるのが難しい(^^;

気軽に、牛乳を飲んでた自分。
申し訳無くなってしまいました。

ここの牛乳、めっちゃ美味しいのですが物凄い労力が掛かっていたのですね。
この後から、感謝しつつ味わっていただく様になりました。

そして、そして、そして！！！

遂に、やっとありつけたネパール料理！！（爆笑）
鼻息荒くしつつ、席に着くと箸も箸置きも無くて。

スプーンとフォークが（＞＜）きゃぁあああ！本当に出てくるのね！！！
アホなほど、期待が膨らみます。

すると、お隣にチャルクさんがやってきて一緒に食事されるようです。
いつもおつまみタイムをご一緒してくださって、バックグランドで食事されていた
彼ですがネパール料理なら一緒に食べてくださるみたいです。ふふふっ。

それにしても、今日は完璧停電。
本気で真っ暗～。

やっぱり、最初はおつまみタイムみたいですね(^^;
あまりに量が多いので、お願いして少なくして貰ったおつまみですが。
気持ち少なくなっただけかな？あはははっ。

しかも、飲めないダンナにもとっくり1本付いてる。
わははははっ！良いよ、アタシが飲んで上げよう。

最後のディナーと言う事で、エベレストビールも注文しました。
1本500ルピー（日本円で￥500くらい）、中瓶サイズだと思ったら
もろに大瓶でしたとさチャンチャン！
良いの・・・飲み干しちゃうから（爆笑）

そして、じゃーん！！
遂に出たぁ！！愛しのダルバートさん（滝涙）

貴方にたどり着くまで、長かったですよ。逢いたかったぁ～♥

大興奮の私たちに、チャクルさんからご提案。
「手で食べてみますか？私たちは、手で食べますよ」
ということで、レクチャー開始。

右手が食事の手、左手は不浄の手ということで使いません。

まずは、ダルスープ（豆のスープ）をご飯に掛けて、隣りにご飯の横にある
色々な調味料や野菜などを大胆に混ぜ混ぜ。
最後にカレーを掛けて、混ぜ混ぜ。

混ぜ方で、色々な味に出来て面白～い！！
ベトナム料理もそんな感じですよね？色々味付けを自分で楽しみますよね。

最後に、親指・人差し指・中指・薬指でご飯をギュッと固めて口元へ。
親指で、押し出す様にして口に入れます。

手で食べるって一生無いと思ったのですが、こうやって食べると美味しい～！
尚いっそ美味しい～！本気で美味しい～！！

手で食べたので写真が無いのが残念。
きっと、これ以上美味しいカレー死ぬまで食べる事無いだろうなぁって程
美味しすぎるダルバート。

今まで食べられなかったのが、死ぬほど悔しぃいいい～！！

スミマセン、思いっきりお代わりしました。
自分が作ったなんて（爆笑）
味付けしてないけれど(^^;信じられないお味でした。

チャルクさんと話しも弾みまくり。
この国の風習として、手で食べるから始まり。
トイレで、水でお尻を洗う事について話したり。
トイレのハウツーまで教わってしまいました(^^;

食事の時にする話しじゃなかろうに～というのは、お許しください。
なんだか、思いっきり盛り上がってしまって・・・。

「是非、トイレでも洗ってみてください」

ということで、この後ベタな地元系のトイレに行くたびに水が有っても
紙が無いトイレが多く。私・・・手を使ってみたのは言うまでも有りません。
ふふふふっ。

こうやって、地元に溶け込む為の行為は最高ですよ。
最高の夜でした。

きっと、明日の朝も和食なんだろうなぁ～。
でも・・・こんな美味しいダルバート食べられたんだから、満足しそうだよ。

と、妙に気持ちが解れて・・・飲み過ぎたのも有り。
この晩は部屋に戻って、ベッドに倒れ込んで気がついたら朝でした(^^;

＊朝といっても、どこに旅行に行っても日本時刻で生活してしまう頭の持ち主。
　日本の朝6時に目が覚めます。さてネパールでは何時でしょうか？＊