ネパール旅行 その4

朝食終了後に、事前にお願いしていたアクティビティの村内散策について
「もし、元気が有ったら少し散歩でもしましょうか?」と
チャクルさんから提案がありました。

もちろん、喜んでYesです!

実を言うと、私の認識では「はなのいえ」までの道のりの道案内戴ける程度でしたが。

チャクルさん、ずっと付きっきりでお世話を焼いてくださっています。
しかも、ずっと通訳と説明をしてくださって驚いて居た所ですが。

どうやら、滞在中はずっと彼が我が家の面倒を見てくださる模様。
良かった!!素敵な方に担当して戴いて。

指定された時間に、母屋の前に行くと
「では行きましょうか!大丈夫そうなら、村の中も回りますね。
 そして、小学校に行きましょう。持ってきてくれたボールペンを
 そこでプレゼントしましょうね」
と、にっこり♥

楽しみにしていた行事ですよ。

実は、ここのホテル。
各種アクティビティが無料で(一部有料)体験できます。
我が家がお願いしてあったのが、アスタム村のハイキングと、
ネパール料理教室に、水牛の搾乳見学だったのです。

これがとても楽しみで、2日目に大きく期待を膨らませていました♪

まず、午前中はハイキングになったようです。

「お昼食べたら、3時から料理教室。6時に水牛の乳搾りをしましょう」
とのこと。元気よく「はい!」って手を挙げちゃいました。
笑われたのは言う間でもありません(^^;

リュックの中に、100本のボールペンを詰め込んでレッツゴーです。
どの程度歩くのか、少し心配しつつはなのいえの広大な畑の中を横切って
村に出て行きます。

ここで、はなのいえの畑(有機農法の畑)を一緒にご紹介しますね。

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まずは、多分現在は納屋として使っていると思われる敷地内の
ネパールの古民家。チャクルさんも子供の頃、このタイプの家を使っていたそうです。
今は、はなのいえの宿泊棟みたいなタイプが普通になっています。

この古民家、暑い時は涼しく、寒い時は温かいのだそうです。
唯一問題は、窓が小さいから暗いんですよね~^^;
しっかり、2階もあって本当に中が自然のエアコン状態で良い感じの空調?でした。

中は、天井が低くてこんな感じ。

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カメラに詳しい方は、お分かりかと思いますが。
暗すぎて、シャッタースピードが落ちているのでチャクルさんがぶれています。

そして、畑たち。

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コーヒーの木。

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キューイフルーツ

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青物(菜物)各種

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つる性のマンゴー
(私はパッションフルーツかと思いましたがマンゴーだそうです^^;)

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ネギ

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かぼちゃ

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バナナ

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稲@ジャポニカ米 案山子付き(笑)

色々な物が栽培されています。
全て、農薬など使わず。
虫が嫌う薬草と野菜を交互に植えるなどして自然な状態で作って居るそうです。

野生動物が畑を荒らす(食べてしまう)そうですが、それはお互いに共存しているから
仕方ないし、良しとしているそうです。凄いですよね~。

ちなみに、こちらがバイオマスの本体。
ここで、糞尿を元に発酵させてガスを作ってホテルで使うそうです。
だから、少し臭うのは仕方ないということで(苦笑)

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ここでは、養蜂もやっていて。
こんな感じで、蜂の箱もあります!
だから、蜂が多いのですが人は襲わないので払わない様にしました。
真ん中に干してあるのは、とうもろこしだそうです。

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敷地内には、こんな子たちも居ますよ♪

山羊さんたち。

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チャクルさんたら、お茶目なんだから^^;
山羊にイタズラして楽しんでいます。あはははっ!

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そして、ミルクを取る為の水牛さん。
♀が2匹いました♪

とても目が可愛い!人間を警戒すると聞きましたが意外と平気みたいです。

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ヒンズー教では、牛は神の使いなので神様扱いですが。
水牛は、別だそうです。

ホテルの敷地の隅では、水牛の為に草を刈っていました♪

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足元は、こんな感じですが(笑)

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景色は最高です!

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村に出ると、子供達の元気な声が響いています。
「あれ?今日は学校有るんですよね」と聞いた所。
ネパールは、土曜日がお休みなので今日は学校あります。

ちなみに、まだ学校は始まってないです。
とのこと、どうやらかなりの道のりを通学してくる子供が居るので授業の開始が
日本と数時間違うそうです。それだけ、学校が少ないのでしょうね・・・。

不思議に思っていたのが、貧富の差。
正直言うと、レイクサイドで逢った子供たちは文房具に困っている様には見えませんでした。
しかし、実際にそういう子も居るのだそうです。

チャクルさんが言うには、かなり前にカースト制度が廃止されたそうですが。
まだカースト意識が強く残り、田舎では特にカースト別で村が構成されており。
カーストを越えて婚姻する事も無く、カーストで許されていた職業で働き続ける人が
殆どだということなのだとか。

歩いている間に通過した村は、かなり生活が貧窮している様に見えましたが。
「ここは、洋服を仕立てて生活している人たちの村です」とのことでした。

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お洗濯を屋根に???乾くのかしら???

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遠目で見るとそうでも無いですが、実際はちょっと気になる家の作り。

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茅葺きの屋根ですよね(^^;

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道もかなり悪く、雨が降った後だからか道が川状態でした。

途中見えた崖?が赤土が印象的でしたが。
この赤土を使って、壁を塗るのですって。

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この時期は、ダサインという1年でも尤も大々的なお祭りの前でして皆さんお家を
赤土で塗ったり。崖に映えている雑草を刈ったりと準備をされていました。

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分かりますか?上の写真。女性が2人屋根の上で赤土を壁に塗っています。
実はね、このお家もかなり崖っぷちのお家だったりするのです(笑)

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山の村って感じでしょ^^。
ここの村の一番高い所に、小学校があります。
物凄い細い道で、転んだら下まで落ちます状態でガクブルしながら登りました。

下を見ると、絶景なんですがかなり怖いです。

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怖くて、歩きながら写真撮れませんでした(爆笑)
チャクルさんったら、怖く無いのか崖っぷちで「休憩しましょうね」とくつろいで居られます。
アタシ・・・そこまで行けない・・・怖い(><)
滞在中気になっていたのですが、チャルクさんの頭の後ろに「チョロン♪」と可愛い長い毛があるのです。
伺ったら、幸運を引き寄せるアンテナみたいな物。だそうですが、なんだか妙に気に入りました。
この手の髪は、なかなか見なかったのですがカーストが関係あるのかもですね~。

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山羊さんが、つながれて崖っぷちで草を食べていたのですが・・・。

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これですもん(爆笑)

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本来は、尾根伝い?というのかな。
細い崖っぷちの一本道を踏みしめて行く予定だったのですが、あまりに
怪しい歩き方をしていたからか?村の中の細道を行くコースに変更してくれました(^^;
手の掛かるヤツでスミマセン(苦笑)

本当は、ここをずっと歩く予定だったみたいです。
動画をどうぞ!

この道、どうやら生活道路みたいなのです。
だから、看板もあります。

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でもね、看板が立っている場所はこちら。
矢印を付けてみたので、看板分かって戴けるかと。

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村の中を通れば、多少転んでもふらついても崖の下まで落ちないで済むみたい(笑)
色々なお宅がありましたが、こんな感じのお宅が多かったです。

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こちらにも、山羊さんや水牛さんがいました。

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必死に歩く事2時間弱。
小学校に到着!って、毎日子供たちはこの学校まで歩いているのよね?

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学校にも色々とあり、国立の学校は学費が安くて済むので経済的に余裕の無い子が
遠くから通ってくる事が多く。
逆に、少しでも余裕のあるお宅では子供は私学に通わせているので国立の学校は
子供が少ないのだそうです。

ちなみに、この学校の子。
一番遠い所から通っている子は、私たちがタクシーを降りた辺りから毎日あの坂道を
登って学校まで通っているそうです。凄いなぁ~。

まずは、職員室にお邪魔して訪問名簿に名前を書いて。
ボールペンを寄付したい旨を伝えて、お渡ししました。

先生は、かなり人数が居るので足りないと思うからこちらで生徒たちに渡しても
問題無いでしょうか。特に必要な子に分けたいと思うので。

と、仰っていたのですが。
何本ありますか?と言われたので「100本あります」と伝えたところ
「全員に行き届きます、先生達にも分けられますね!」とのことで
「折角ですから、自分で手渡した方が嬉しいですよね!じゃあ、教室に行きましょう!」
と仰ってくださって急遽各教室におじゃますることになりました。

外人が遊びに来たと言うので、子供たちがわらわらと寄ってきました。
可愛いなぁ~。

でも、こちらの学校の子供にはやはり経済的にもカースト的にも問題のある子が
いるのでしょうね。身なりが綺麗な子も多いですが・・・。
お洋服や顔が汚れていて、心が痛む子も少しですが見られました。

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校長先生が付いて歩いてくれて、子供たちに私たちを紹介してくださるのですが。
全員一斉に起立して、挨拶してくれるので感動で泣きそうでした。

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しっかりとした子も多く、学年が上の子はペンを渡そうとすると立ち上がって
手を合わせて感謝を示してから両手を差しだし丁寧に受け取ってくれました。
頑張って勉強して、自力で輝く未来を手に入れてね!と心の中でエールを送りました。
この子たちが大人になる頃には、カーストの名残も無くなっていく事を心から願いました。

先生も、なぜか丁寧にペンを受け取ってくださいました。
ちょっとびっくりでした。

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こうやって見ると、日本の子供たちって恵まれていますよね。
勉強すれば、差別無く未来が開けていますし。
この子たちは、勉強してもカーストが邪魔をして職業が限られてくるのでしょう。

まだまだ、世界を眺めると人間って平等では無いのでしょうね。

ネパールカーストについては、参照URLをご覧ください。
http://www.page.sannet.ne.jp/t-hata/roki/caste/jns03.htm

ちなみに、外人だからカースト関係無いかというとそうでも無い模様。
今回のガイドのチャクルさんは、第一カーストの方。
ヨーロッパ人は、第三カースト。
モンゴリアンは、第二カーストだそうです。

だから、学校の先生も丁寧に受け取って戴けたと私は後で分かりました。
なかなか難しいお国柄です。
ダンナは、このカーストが無くならなければこの国は発展しないよ気の毒だけど。
と、何度も旅行中に話していました。

かなり早くから、対外援助が入って居るらしいのですが・・・。
一般的に、援助が入って居る国より発展しないのはカーストがある所以かも知れません。

話しを戻しまして(笑)
学校訪問した後に、空を見ると凄い真っ黒な雲が見えて涼しい風が。

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「これは、降りますよ。早く帰りましょうね!」

ということで、今度は村の真ん中にあるメインロードを通って楽々ホテルまで戻りました。
ホテルの入り口に到着したところで、本降り一歩手前の雨!

間に合って良かった♪
殆ど濡れずに済みました。

ということで、3時間半のお散歩(?)でした。

ちなみに、もう書くまい。
お昼はこちら。

天ぷらぁ~!!!
もう、黙って戴きました。天ぷらは、良く出来てましたよ。

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ちゃんちゃん♪ 続く・・・。

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ネパール旅行 その4 への8件のフィードバック

  1. bestguy のコメント:

    小学校を視察したんですか~?(笑)
    日本にはカースト制度はありませんが、金持ちの勝組と一般庶民があるという点では一種のカーストみたいかも・・・

    食材自体はyukiさん好みかもしれませんが、料理は?でしたね~

    ところでこの風景、どこかに似てるな~と思ったら日本の飯田市の下栗そっくりです。
    日本のチロル村と言われている場所です。
    http://tohyamago.com/kankou/simoguri/

  2. yuki のコメント:

    >bestguyさん
    こんにちは!
    小学校を視察ってほど、大袈裟な物では無いですよ~^^;
    はなのいえのスタッフの奥様が、こちらの先生なのでお邪魔出来ただけですの。

    確かに、日本も格差は多少ありますよね。
    まあ、不接触ってことは無いのでその意味では日本は幸せだと思います。
    触れることすらNGで。触れたら、清めないといけない決まりがあるらしいです。厳しです。

    さて、食材はめっちゃ好みです!
    だから、期待が大きかったので余計にガッカリ感が大きかったのだと思います。

    ところで、飯田市のご紹介ありがとうございます。
    本当に似てますね、面白いですね。

  3. kee のコメント:

    今晩は!
    食事以外は予定通りに楽しめたのですね❤

    凄い場所に学校はあるのですね(^^;)
    子供の足で山道何時間かかるのでしょうかね・・凄いです!

    日本にも昔士農工商と未だ下が有りましたっけ!明治維新で上の方は吹っ飛びましたが最下層は長らく残っていたようですよね。今は資金力による上下関係ですかね(-_-)

  4. yuki のコメント:

    >keeさん
    こんばんは!
    はい、食事以外は予定通りでホットしました(^^;
    全部OUTなのでは?と心配しました。実際、100本もボールペンあると
    かなり荷物になりますし(苦笑)

    そして、学校。こんな凄い所に有るとは・・・びっくりでした。
    村の中にある、広い道を通ればそんなにホテルからは遠くなかったですし。
    慣れた子達なら、片道3~4時間くらいかな?と想像しました。
    それでも十分遠いですよね。

    日本の士農工商について、ネパールでも話していました。
    農業従事者の中でも、GHQが入って来て農地解放するまではかなり差がありましたし。
    その中でも、猟師は汚れ多き物としてかなり差別を受けたようですね。
    祖母の実家が、そういう物にうるさい家なので色々と聞いていますので良く知っています。
    確かに、今は資金力による上下関係程度でそんなに酷い差別が無いのは
    良い事だと思います。
    ありがとうございます。

  5. ヤス のコメント:

    こりゃまたものすごいところに学校があるのですね(汗
    ネパールにはデブの人はいないんじゃないかな。
    1本のボールペン、それでも子供達にはうれしいお土産になったでしょう。

    こんどは天ぷらですか(笑
    一番左は エビ?・・・・
    でもたっぷりの付汁。 スパイス味?? 

    • yuki のコメント:

      >ヤスさん
      私もこの場所に驚きました!
      生徒の滑落事故とか起きないのかしら?とか要らぬ心配をしました。
      ただ、帰りに通った村のメインロードからのアクセスだと比較的安全でした(笑)
      散歩用に、少し険しいけれど景色の良い道を選んでくれたみたいです^^;

      ネパールにデブが居ないって・・・私もそう思ったのですけれど。
      都市部に行くと、危険なほど樽体系が多いです特に女性。
      小太りまで入れると既婚者はほぼ90%は肥満だと思います。はい!
      この後出てきますので、お楽しみに(笑)

      ボールペン1本って、馬鹿にしているように思われたらどうしよう。
      と、ドキドキしながら用意しました。
      1本は易くても100本にもなると、結構なお値段になるので。あははっ。
      笑顔が見られて幸せでした。持っていって良かった!!

      最後に天ぷら。
      そう、一番左は海老です。凄いでしょ~(笑)
      付け汁は、味醂でなく砂糖を100%使っているからか
      微妙に不思議なお味でしたが・・・スパイス味はしませんでしたし。
      滞在中、一番まともな日本食でした!

  6. kei のコメント:

    カースト制度は厳しいですよね
    PAPAが言っているようにカースト意識がなくならなければ
    国としての発展は難しいですよね。

    ボールペンを配っている映像で、私も胸が熱くなりました。(^^)v

    • yuki のコメント:

      >keiさん
      そうなんです、カーストの厳しさ。
      分かっていたつもりなのですが、あまりの差があり悲しくなりました。
      カーストがあると、頑張っても意味が無いと思う人も多いでしょうし。
      発展が遅れるのも仕方ないのかも知れませんね。

      ボールペンを喜んでくれた子供たち。
      幸せを願わずには居られませんでした。
      気持ちを一緒に共有して戴き、感謝しています!ありがとうございます!

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